『アイルランドの薔薇』

トルコ旅行の帰りの飛行機の中、機内誌に国旗と地図があったので、「国旗あて、地図あて、首都あて」という、小学生みたいなおバカなゲームをやって退屈を紛らわしていました。
そこで気づいたんですが、ヨーロッパの国旗って似てるのが多いんですよね。まず三色旗が多い。縦横を逆にしたり、同じ色で並ぶ順番が違ったりすると別の国の国旗、とか。

アイルランドの国旗は、イタリアなんかと同じ縦の三色旗なんだけど微妙なオレンジと緑が特殊なのでなんとなく覚えていました。この本に出てくるIRAもうっすらと覚えていましたが、NCFっていうのは初耳。と思ったら架空の存在だったみたい。

南北アイルランドの統一を謳う武装勢力NCFの副議長が、スライゴーの宿屋で何者かに殺された!宿泊客は8人―そこには正体不明の殺し屋が紛れ込んでいた。やはり犯人は殺し屋なのか?それとも…。宿泊客の一人、日本人科学者・フジの推理が、「隠されていた殺意」をあぶり出してゆく!

アイルランドの薔薇
光文社
石持 浅海(著)
発売日:2004-09-10
おすすめ度:3.5

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村上春樹『雨天炎天』

村上春樹ネタをもう一つ。

私が村上春樹をはじめて読んだのは、中学生の頃。
友人に借りて『ノルウェイの森』『ダンス・ダンス・ダンス』を読んだが、やはり中学生には重かったのか、何がいいのかさっぱりわからず、それからすっと敬遠していた。

で、再会したのが『海辺のカフカ』(ずいぶん経っている…)
この年読んだ中でナンバーワン、と思うくらいに良かったので、それを機に、少しずつ読んでいる、という読書好きにはあるまじき状態…でもやっぱり大人になってから読んだほうがいい本だなと思ってますが。

今回のエッセイ『雨天炎天』はちょうどトルコに旅行に行った際に、友人が呼んでいたのを借りて、旅の途中に読了。

このエッセィ、文庫本ではわからなかったが、単行本には写真がふんだんに掲載されていたらしい。
一緒に旅しているカメラマンが出てきていたので、何か他の取材なのかな、と思っていたのだけど、もともとこの本が写真集みたいなものだったんだな、と了解。文庫はそれほど写真もなくテキスト中心でちょっと残念です。

肝心の本の内容は…。
ギリシャのアトスとトルコ全体とまわったようですが、どちらの土地に対してもあまり愛が感じられなかった。
旅行って、もっと能動的なものじゃないのだろうか?この本の村上サンはとっても受身なように感じた。

「女」と名のつくものはたとえ動物であろうと入れない、ギリシャ正教の聖地アトス。険しい山道にも、厳しい天候にも、粗食にも負けず、アトスの山中を修道院から修道院へひたすら歩くギリシャ編。一転、若葉マークの四駆を駆って、ボスフォラス海峡を抜け、兵隊と羊と埃がいっぱいのトルコ一周の旅へ―。雨に降られ太陽に焙られ埃にまみれつつ、タフでハードな冒険の旅は続く。

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行
新潮社
村上 春樹(著)
発売日:1991-07
おすすめ度:3.5

福田和也『悪の読書術』

村上春樹氏、ノーベル文学賞は残念ながら、という結果でしたね。
受賞はトルコの方でオルハン・パムク氏(最近私の周りでは本当にトルコの話題が多い)。
オルハン・パムク氏の『私の名は「紅」』という本がすごくおもしろそう。翻訳本のためか3000円以上するので、購入はあきらめて図書館本を検索してみました。予約が11名もいましたが…私もすかさず予約。

村上春樹で思い出すのは、『悪の読書術』の中で、著者が、「村上春樹が好き、ということは、(みんなが村上春樹を読んでいて好きなので)『字が読める』と言っていることと同じで意味がない」というようなことを書いていたこと。
確かめるために、『悪の読書術』、読み返してみたけれどこれが大変おもしろい!勢いで全部読んでしまった。

知的に見せる本 バカに見える本。成熟した大人になるには、読むべき本と読んだら恥ずかしい本がある。白洲正子、村上春樹、林真理子、高村薫ら人気作家の戦略的な読み方。

悪の読書術
講談社
福田 和也(著)
発売日:2003-10-20
おすすめ度:4.0


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『ひなた』

新堂レイは、誰もが知っているブランド、Hの広報に就職したばかりの新卒。昨年、元同級生の大路尚純と偶然再会して付き合い始めた。尚純は一浪でまだ学生、文京区小日向の実家に家族と暮らしている。その実家に兄浩一と兄嫁の桂子が引っ越してくるという。兄嫁はファッション誌の副編集長。浩一には離婚しそうな友人、田辺がいる。田辺はいつも日曜の午後浩一に電話をかけてきては浩一を連れ出していく…。一組のカップル、一組の夫婦、そして一人の男の物語。

ひなた
光文社
吉田 修一(著)
発売日:2006-01-21
おすすめ度:4.0


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Lily Allen「Alright, Still」

最近よくラジオで流れていて、気になっていた、Lily Allen。
新星堂でCDを見かけたので買ってみましたがすごくいい。
ここ2、3日めちゃめちゃ聞いています。

耳に残るメロディとけだるげな感じの声にハマります。
オススメ。

 1. Smile [Explicit Version]
 2. Knock 'Em Out
 3. LDN
 4. Everything's Just Wonderful [Explicit Version]
 5. Not Big
 6. Friday Night
 7. Shame for You
 8. Littlest Things
 9. Take What You Take [Explicit Version]
 10. Friend of Mine [Explicit Version]
 11. Alfie [Explicit Version]
 12. Cheryl Tweedy
 13. Absolutely Nothing

Alright, Still
EMI/Regal
Lily Allen(アーティスト)
発売日:2006-08-01
おすすめ度:4.5


『邪魅の雫』

私は原則文庫以外は買わない方針だというのに、どんなに場所ふさぎだろうと、どんなに高かろうと(ノベルスで1600円って…)、どんなに厚く読みにくかろうと、この京極堂シリーズは必ず買ってしまう。。。
(かなり待たされているので!)出たらすぐに読みたい、とうことが大きいかも。でもいいの、何度読み直しても新たな発見があるんだもん(最初に読み飛ばしすぎなのかも…)

あいかわらずの厚さで、『絡新婦の理』829ページ、『鉄鼠の檻』826ページに次ぐ817ページという厚さ。
しかし、今回もさっさと2日で読んでしまいました。早くも次が出るまでの時間が待ち遠しい…

今回は、『京極夏彦全作品解説書』という小冊子がついている。
作品年表やカラーの妖怪図鑑などあってなかなかよいです。

「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞いました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「―自首してください」「死ねばお終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」昭和二十八年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が続々と。警察も手を拱く中、ついにあの男が登場する!「邪なことをすると―死ぬよ」。

邪魅の雫
講談社
京極 夏彦(著)
発売日:2006-09-27
おすすめ度:4.0



以下、ネタバレあり。

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「フラガール」

予想以上にすごく良かった!
今年観た映画の中でも1、2を争う面白さ。

昭和40年、福島県いわき市の炭鉱町。
“求む、ハワイアンダンサー”の貼り紙を見せながらここから抜け出す最初で最後のチャンスだと、 早苗(徳永えり)は紀美子(蒼井優)を誘う。
男たちは、数世代前から炭坑夫として、女たちも選炭婦として、働いてきた。
だが今や石炭から石油へとエネルギー革命が押し寄せ、閉山が相次いでいる。
この危機を救うために炭鉱会社が構想したのが、レジャー施設「常磐ハワイアンセンター」だった。

紀美子の母・千代(富司純子)も兄・洋二朗(豊川悦司)も炭鉱で働いている。
父は落盤事故で亡くなった。母は「百年も続いたウヂの炭鉱は天皇陛下までご視察にいらしたヤマだぞ」と自慢し、炭鉱を閉じて“ハワイ”を作る話に大反対。
それでも紀美子と早苗はフラダンサーの説明会に出かけるが、ほかの娘たちは、初めて見るフラダンスの映像に、「ケツ振れねえ」「ヘソ丸見えでねえか」と、逃げ出してしまう。
残ったのは、紀美子と早苗、それに会社の庶務係で子持ちの初子(池津祥子)、そして父親に連れてこられた一際大柄な女の子、小百合(山崎静代〜南海キャンディーズ・しずちゃん)だけだった。

そんな中、娘たちにフラダンスを仕込むために、ハワイアンセンターの吉本部長(岸部一徳)は東京から平山まどか先生(松雪泰子)を招く。本場ハワイでフラダンスを習い、SKD(松竹歌劇団)で踊っていたダンサーだ。最初は田舎町を軽蔑し、ど素人の娘たちに踊りを教える意欲もないまどか先生だったが、紀美子たちの熱心さに次第に真剣になっていく。
実はまどか自身が母親の借金を背負い、半ば自暴自棄になっていたが、ひたむきな娘たちと接するうちに夢を持つ大切さを思い出していた。そんな彼女の教えは、どんなに辛い時でも「スマイル」、笑顔をなくさないこと。
しかし、世間の風当たりは依然強く、さらに予期せぬ出来事が起こり・・・。
果たして常夏の楽園は誕生するのか?無事に笑顔でオープンの日は迎えられるのか?

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 公式サイト
 公式Blog



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スガシカオ「PARADE」

ここ1ヶ月夢中になって聞いていたスガサンのニューアルバム。
旅先のバス移動中(移動が長かった、1日5〜6時間くらいバスの中)これとBONNIE PINKの「Every Single Day」ばかり聞いていた。
PVのDVD付き。日本にいるときは「午後のパレード」のPVを何度も何度も見てニヤニヤしてしまった私…

 1. 奇跡
 2. 19才
 3. 38分15秒
 4. 斜陽
 5. 夏陰 ~なつかげ~
 6. タイムマシーン
 7. RUSH
 8. Hop Step Dive
 9. 真夏の夜のユメ
 10. 7月7日
 11. 午後のパレード

PARADE
BMG JAPAN
スガシカオ(アーティスト)
発売日:2006-09-06
おすすめ度:4.0


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『チョレートコスモス』

この間友人に、上巻だけ出て下巻が出ないままにフェードアウトしてしまった本がある、って話をしてたら、友人も「自分もある!」と言い出したので、よくよくストーリーなんかを聞いてみたら同じ本だった(氷室冴子さんの『蒼の迷宮』です)。ちょっとびっくり。

その後(なぜか)当然のように話は、「まだ終わっていないハナシ」続きで『ガラスの仮面』に。1976年連載開始という事実を知ってちょっとびっくり。30年以上続いているということ!(というか、15年くらいほとんど進んでいないというのが正解?)
話題になるたびに「作者は亡くなった」というガセが飛びかう。
「生きている間に結末を知りたい」ことナンバーワンかもしれない。

この『チョコレートコスモス』は、恩田陸氏がそんな『ガラスの仮面』オマージュとして書いた本だそうです。

幼い時から舞台に立ち、多大な人気と評価を手にしている若きベテラン・東響子は、奇妙な焦りと予感に揺れていた。伝説の映画プロデューサー・芹澤泰次郎が芝居を手がける。近々大々的なオーディションが行われるらしい。そんな噂を耳にしたからだった。同じ頃、旗揚げもしていない無名の学生劇団に、ひとりの少女が入団した。舞台経験などひとつもない彼女だったが、その天才的な演技は、次第に周囲を圧倒してゆく。そして2人はオーデションで出逢い、熱いバトルを繰り広げることに…

チョコレートコスモス
毎日新聞社
恩田 陸(著)
発売日:2006-03-15
おすすめ度:4.0


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『とるこ日記−“ダメ人間”作家トリオの脱力旅行記"』

9月にトルコに旅行に行ってきましたが、これがそのきっかけになった本。
一緒に旅に出た人が読んで「トルコ行きたい」と言い出したことから始まった。
(帰ってきてmixiの日記を見てみたら別の友人もトルコに行っていたらしい。私の周辺だけブーム?)

自称「半ひきこもり」の若手作家3人が事前準備も計画性も確たる目的もなく、未知の大地・トルコへ旅だった!誤りマシーン(定金)&ミスター湿ったシャツ(乙一)&ジャージっ子(松原)は、イスタンブール、パムッカレ、カッパドキア、エフェス…etc.で何を見た!?「役に立たないダメダメ珍道中記」。

とるこ日記―“ダメ人間”作家トリオの脱力旅行記
集英社
定金 伸治(著)乙一(著)松原 真琴(著)
発売日:2006-03
おすすめ度:4.5



帯には以下のような文章が。これ読んで、すごく期待してしまった私は間違っているかも…

「現地の人との温かい触れあいとか、文化の違いに驚いたとか、旅先で自分の半生を見つめ直した、そういう旅行記的な発見の言葉は『まるでない』」(定金伸治)

「トルコ旅行へ行こうと思われている方に役に立つような耳より情報や、(中略)参考になるような文章は、『まったく何も一切合切書いておりません』」(乙一)

「お二人から学んだことは、(中略)『いかにダメに生きるか』ということでした」(松原真琴)


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8・9月読了本

今更ですが、8月・9月の読了本まとめて。
旅行モードだったので、旅行記とトルコ関連の本が多いですね。
ベスト3は『邪魅の雫』『チョコレートコスモス』『ウェルカム・ホーム!』
『ロミオとロミオ…』も良かったです。

『邪魅の雫』は今年の中でも1、2を争うくらい面白かったです。
(辞書並みに厚くて読むのが大変だったけど…)

★:ベスト3 *:購入本
#131 沢木耕太郎『深夜特急1 香港・マカオ』*
#132 沢木耕太郎『深夜特急2 マレー半島・シンガポール』*
#133 沢木耕太郎『深夜特急3 インド・ネパール』*
#134 沢木耕太郎『深夜特急4 シルクロード』*
#135 沢木耕太郎『深夜特急5 トルコ・ギリシャ・地中海』*
#136 沢木耕太郎『深夜特急5 南ヨーロッパ・ロンドン』*
#137 三浦しをん『人生激場』*
#138 桐野夏生『アンボス・ムンドス』
#139 矢崎存美『ぶたぶた』
#140 日明恩『それでも警官は微笑う』*
#141 貴志祐介『クリムゾンの迷宮』*
#142 本多孝好『FINE DAYS』*
#143 江國香織『スイートリトルライズ』*
#144 沢木耕太郎『一号線を北上せよ』*
#145 吉田修一『東京湾景』*
#146 北森鴻『親不孝通りディテクティブ』*
#147 横山秀夫『出口のない海』*
#148 恩田陸『ロミオとロミオは永遠に』*
#149 加納朋子『コッペリア』*
#149 いしいしんじ『トリツカレ男』*
#150 鷺沢萠『ウェルカム・ホーム!』★*
#151 定金伸治・乙一・松原真琴『とるこ日記』
#152 塩野七海『コンスタンティノープルの陥落』*
#153 塩野七海『ロードス島攻防記』*
#154 塩野七海『レパントの海戦』*
#155 村上春樹『雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行』
#156 京極夏彦『邪魅の雫』*★
#157 恩田陸『チョコレートコスモス』
#158 柴田よしき『ワーキングガー・ウォーズ』

近況など。

1ヶ月以上放置して、久しぶりの更新です。
TB、コメントいただいていたのに反応できず申し訳ありません。

何をしていたかというと、

 1.仕事(変わり映えなし)
 2.10日ほど旅行へ。行き先はトルコ。
 3.スガシカオのニューアルバムを聞きまくっていた

など。

感想どころか本を読む余裕もあまりなかった。
旅行の移動中にでも読もうかと思ったけど疲れてあんまり読めなかったですし。

週末に久々に読んだのが『邪魅の雫』と『チョコレートコスモス』。
いきなりヘビーでした。

旅の模様と『邪魅…』『チョコレート…』の感想はそのうちに書きたいと思います。

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