The COOL! 小説新潮別冊 桐野夏生スペシャル

前から購入してあったのですが、やっと一通り読了しました。
表紙の写真も素敵だし、エドガー賞授賞式の時の写真がホントに素敵。年齢を経てますます女っぷりが上がっている桐野さん。本当に"COOL"です。理想的な年齢の重ね方。

未発表作品、矢作俊彦氏との対談、角田光代、津原泰水、古川日出男三氏によるオマージュ小説、金原ひとみ、阪本順治、長嶋有、松浦理英子四氏によるエッセイ、斎藤環、斎藤美奈子両氏による書評、とヴァラエティにとんだ内容です。

この中では金原ひとみさんのエッセイが真に迫っていてとても良い。これを読んで金原さんの小説読みたいと思った。
それと斎藤環、斎藤美奈子両氏による桐野評もGOOD。

未発表作品「プール」が読めるのもお得な感じ。
桐野ファンなら必読の書。
「朋萌え!」の続きが気になるなぁ。

書下ろし小説「朋萌え!」、江戸川乱歩賞を受賞する前の試行錯誤のなか生まれた未発表短編「プール」を掲載。ほかに、矢作俊彦との対談や、金原ひとみ、松浦理英子らのエッセイ、斎藤環、斎藤美奈子による桐野夏生論等を収録。

The COOL! 小説新潮別冊 桐野夏生スペシャル
新潮社
桐野 夏生(著)
価格:
発売日:2005-09-28
おすすめ度:5

『魂萌え!』

うちの地区の図書館は、桐野夏生人気が異常に高く、他の人の本はそうでもないのに、この本は予約して手元に回ってくるまで、なんと3ヶ月以上!
他に予約率の高いのが伊坂幸太郎と宮部みゆき。
他の人は新刊でも割と早くまわってくるんだけど、この3人はときには100人以上予約があることも…

やっと手元に回ってきたこの本なんだけど、分厚さに読む気がせず、10日くらい放置してしまってました。もちろん人気本なので延長はできず。読み始めたのは返却期限ギリギリになってから。でも意外に読みやすく、あっけなく読了してしまいました。

タイトルがすごい。「!」つきのタイトルの本なんてはじめて。
装丁も、内容にあわせてなのか華やかに全面ピンク。『グロテスク』の装丁と似ているので、同じ方が担当されたのかな?

夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた関口敏子、59歳。63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、その人生は一変した。8年ぶりにあらわれ強引に同居を迫る長男・彰之。長女・美保を巻き込み持ちあがる相続問題。しかし、なによりも敏子の心を乱し、惑わせるのは、夫の遺した衝撃的な「秘密」だった。


魂萌え !
毎日新聞社
桐野 夏生(著)
発売日:2005-04-21
おすすめ度:4.1

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『ジオラマ』

桐野さんの短編集です。
 デッドガール
 六月の花嫁
 蜘蛛の巣
 井戸川さんについて
 捩れた天国
 黒い犬
 蛇つかい
 ジオラマ
 夜の砂
9編を収録。

ジオラマ
新潮社
桐野 夏生(著)
発売日:2001-09
おすすめ度:4

『白蛇教異端審問』

作品が好きなだけでなく、生き方そのものがカッコよくてあこがれる作家の1人が桐野夏生さん。この本は桐野さんの魅力がたくさんつまったエッセイ。

白蛇教異端審問
文藝春秋
桐野 夏生(著)
価格:
発売日:2005-01
おすすめ度:3.5

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『水の眠り灰の夢』

「ミロ」シリーズの番外編。ミロの父村善の物語です。
桐野さんは『グロテスク』以前の雰囲気と以降の雰囲気がまるでちがう。
最近の作品は読んでいて苦しいけど、この頃のはまだ気楽に読める感じ。

昭和38年、オリンピック直前の東京。連続爆弾魔を追うトップ屋、村野善三は
女子高生殺しの嫌疑をかけられる。親友後藤、その恋人早重、仕事仲間、甥をめぐる、様々なトラブルに巻き込まれる。早重の思慕を胸に、真実を追う善三だが、トップ屋の時代は終焉を迎えつつあった。

水の眠り 灰の夢
文藝春秋
桐野 夏生(著)
価格:
発売日:1998-10
おすすめ度:4.29

『I’m sorry,mama.』

置屋で生まれ育ったアイ子は、自分の欲望を遂げるためには、盗み、殺人、逃亡を繰り返す。アイ子が繰り広げる事件とそんな女のバックグラウンドを描く。

相変わらず描写が超リアリスティックでグロテスク、見たくないところまで目の当たりにさせられる1冊です。お正月にはオススメできないかも・・・

I’m sorry,mama.
集英社
価格:
発売日:2004-11

『冒険の国』

昨日、今日と三島で研修でした。ひかりだと東京から40分です。早いな〜
帰りの電車で読んだのが、桐野さんのデビュー前に書かれた『冒険の国』。164ページと短めの作品です。

ディズニーランドができ発展するニュータウンとは対照的に寂れつつある旧市街の、建設会社の出張所に勤めている美浜。成人した家族4人で住んでいる新しいマンションの周りは若い家族ばかりで肩身が狭い。そんな折、美浜は同級生英二の兄、恵一に再会する。英二と美浜は強い絆で結ばれていたが、ある日突然英二が自殺してしまっており、美浜のトラウマとなっていた。兄との再会で複雑な思いをいだく美浜・・・バブル直前の「取り残された家族」像。

冒険の国
新潮社
桐野 夏生(著)
価格:
発売日:2005-09
おすすめ度:4.5

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『玉蘭』

「新しい場所に来たから、新しい世界が始まるなんて幻想だ。新しい場所に足を踏み入れるってことは、良く知っている世界の、実は最果ての地に今いるっていうことなんだ」

東京での生活(いわく「東京戦争」)に疲れ、すべてを捨てて上海に留学した有子。しかし心の空洞は埋まらず、不眠に悩まされる。そんな彼女の元に訪れたのは、70年前この地で生きた大伯父の幽霊。枯れた玉蘭の花とともに交錯する二つの思いが、“過去”と“現在”を行き交う。

玉蘭
朝日新聞社
桐野 夏生(著)
価格:
発売日:2001-02
おすすめ度:4.07

(文庫バージョンはこちら)
玉蘭
文藝春秋
桐野 夏生(著)
価格:
発売日:2005-06-10
おすすめ度:4


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